もっと知りたいルドン

高橋 明也 監修/山本 敦子 著

価格
1,980円(税込)
刊行
2011年10月
ISBN
9784808709372
Cコード
0071
判型
B5
ページ数
80

内容

□19世紀末の象徴主義を代表する画家の全貌を紹介。ボルドー近郊の荒野で奇抜な想像力を培った幼年時代から、木炭などで幻想的世界を描いた「黒の時代」、パステルなど駆使し色彩を自由に操った円熟期まで、同世代の印象派とは異なる遍歴を辿る。時代を超えた精神性の高い世界の魅力と本質に迫る格好の入門書。
□印象主義から象徴主義、そしてシュルレアリスムに至る美術史の中で果たした役割や、作品に一貫するラディカルさ、着想源、次世代に影響した無意識の世界への執着にも注目。長い間未公開だったルドン最大級のパステル画《グラン・ブーケ》も特集し、修復家の証言も収録。

目次

オディロン・ルドン──夢をつむぐ力〈高橋明也〉

序章──荒地の子ども時代?ルドンの原風景 1840-1850年(0-10歳)
【もっと知りたい1】ルドンの生きた時代の美

1章──エチュードの時代?ボルドーとパリの日々 1851-1869年(11-29歳)
【もっと知りたい2】ルドンの美の源泉

2章──黒の時代?異形のものたちとの対話 1870-1888年(30-48歳)
◎傑作クローズアップ1──〈石版画集『エドガー・ポーに』〉
【もっと知りたい3】「ルドンと文学者たち」
 ★コラム:画家の妻、カミーユ
 ★コラム:顕微鏡、天体望遠鏡の進化
 ★コラム:「シン・アプリケ」とは?


 ★コラム:最後となった印象派展

3章──闇から光のなかへ?黒との決別 1889-1898年(49-58歳)
◎傑作クローズアップ2──《眼をとじて》
 ★コラム:ルドンの作品を愛したゴーギャン
 ★コラム:ペイルルバード荘園はいま?

4章──色彩との結婚?パステルが奏でる夢幻 1899-1916(59-76歳)
◎傑作クローズアップ3──《グラン・ブーケ》
            修復のアトリエから
【もっと知りたい4】官能的なルドンの花?花の絵の系譜
【もっと知りたい5】比べて分かるルドンの神話画
【もっと知りたい6】ルドンの装飾画
◎傑作クローズアップ4──フォンフロワド修道院図書室装飾壁画
【もっと知りたい7】ルドンと音楽
 ★コラム:神話の背景?アポロン
 ★コラム:神話の背景?オルフェウス
 ★コラム:神話の背景?パンドラ

あとがき〈山本敦子〉

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著者プロフィール

高橋 明也 監修