すぐわかる西洋の美術
絵画・彫刻&建築と工芸
- 価格
- 2,200円(税込)
- 刊行
- 2000年11月
- ISBN
- 9784808706975
- Cコード
- 0021
- 判型
- A5
- ページ数
- 144
内容
■世界に広く知られた名品を見る機会を生かすには、情報把握とおおよそでもいいから、西洋美術の概観を知っていたほうが良い。しかし、絵画のみでも比較的新参の油絵で「モナ・リザ」登場から500年ほどの歴史を持ち、古くはフレスコ画・モザイク画など、多種多様である。
■西洋美術の面白さはこの多様性にあるが、反面その歴史とも関連しわかりにくい。本書は原始から現代までの知っておくべき事柄を見開き2頁でコンパクトに解説した入門書。
■あわせて原始から現代までの名品をより良く知るためにも格好の一冊といえる。各分野のワンポイント知識、年表等、便利な付録付き。
目次
第1章 絵画
原始絵画:洞窟壁画
古代エジプト:冥界をいろどる墳墓装飾
古代ギリシア・ローマ:西洋絵画の原点
ビザンティン:キリスト教美術の発生と展開
ロマネスク:中世美術の開花
ゴシック:写実的絵画の復活
初期ルネサンス:写実的人間美の再興
盛期ルネサンス:古典絵画の完成期
マニエリスム:古典主義の様式化と洗練
北方ルネサンス:フランドルとドイツの絵画
バロック:光と影の劇的表現
ロココ:軽妙な装飾的絵画
新古典主義とロマン主義:アカデミスムの成立
近代絵画の周辺:転換期の先駆者たち
近代イギリス・ドイツの風景画:ロマン的風土の誕生
バルビゾン派と写実主義:市民社会の芸術
印象派:光の再発見/伝統からの解放
後期印象派:セザンヌと新印象派/ゴッホとゴーギャンの絵画
象徴主義:世紀末幻想の開花
表現主義:感情衝動の描写
フォーヴィスム:色彩への情熱
キュビスム:形の解体
素朴派:素人絵画の発見
エコール・ド・パリ:国際的な個性の集合
シュルレアリスム:理性からの解放
抽象絵画:造形要素の自立
ポップ・アート:マス・イメージの芸術
現代絵画:芸術表現の越境
コラム1:コレクションのはじまり
第2章 彫刻
原始彫刻:造形の誕生
古代メソポタミア:王の栄光
古代エジプト:死後の必需品
古代ギリシア:アルカイック期/クラシック期/ヘレニズム期
古代ローマ:現実世界の記録
ロマネスク:超自然の世界
ゴシック:建築との一体化
ルネサンス:彫刻家の誕生
バロック:素材への挑戦
新古典主義とロマン主義:普遍美と個性美
近代彫刻:彫刻の再生
現代彫刻:多様化する表現
インスタレーション:イメージの変貌
コラム2:格闘する彫刻─絵画と彫刻の間
第3章 建築と工芸
古代エジプト:復活・再生を信じて
古代ギリシア:神殿とアッティカ陶器
古代ローマ:巨大建築と細緻な工芸
ビザンティン文化:そびえるドーム
中世の文化:教会建築の発展
ルネサンス文化:建築家の誕生
バロック・ロココ:繊細華麗な装飾
産業革命と水晶宮の時代:近代のあけぼの
アーツ・アンド・クラフツ:すべての工人が芸術家に
アール・ヌーヴォー:優美な曲線装飾
アール・ヌーヴォー以降の造形運動:都市の時代の象徴
バウハウスと国際様式:建築を総合芸術に
国際様式以降のモダニスム:白い箱の家との決別
21世紀に向けての動向:環境・歴史との融合
ワンポイント知識
年表
芸術家索引