すぐわかる日本の仏教

歴史・人物・仏教体験

大角 修 著

価格
1,760円(税込)
刊行
2005年10月
ISBN
9784808707873
Cコード
0015
判型
A5
ページ数
152

内容

■仏教が本来めざしたところとの乖離が指摘され、しばしば“堕落”の批判を受ける日本の仏教だが、著者はこの見解に疑問をもち、独自の視点から、日本人の精神性に深い影響を与え続けた日本仏教の本質に迫っている。
■仏教通史や祖師・高僧列伝など日本の仏教を理解するための基本事項を正面から押さえつつ、コラムなどで民俗学・宗教学的視野に立った多面的な解釈を開陳。知識と並行して、仏教の真髄に心と体でふれるための寺院参拝と気軽にできる修行(禅・写経など)のガイドも用意した。
■仏教語の語源や縁日・行事、宗祖ゆかりの地などのひと口雑学メモも各頁にはみ出しで掲載。

目次

プロローグ[日本仏教の源流をたずねて]
[口絵カラー]文学・芸能でたどる仏教信仰
第1章 通史でとらえる日本の仏教
飛鳥・奈良・平安時代 [仏のもとに平安であれ]
仏教の伝来
古墳から寺へ
聖徳太子の登場
官僧の誕生と役割
奈良仏教の発展
国分寺と大仏の建立
民衆に広まった古代仏教
神仏習合
最澄・空海の登場
祈祷仏教の隆盛
貴族仏教の時代
浄土教の興隆
末法の到来
鎌倉・室町・江戸時代 [新仏教の誕生と広まり]
大仏再建
鎌倉新仏教の誕生
京・鎌倉と諸国の禅院
町衆と農民たちの信心
本末制度の確立
寺と檀家のしくみが確立
仏教の習俗化
江戸のヒューマニズム
明治─現代 [現代仏教への道]
神仏分離と廃仏毀釈
仏教の近代化をめざして
非常時日本の仏教
戦後の仏教
◎寺と娯楽 [縁日・祭礼・霊場参り]
第2章 祖師・高僧列伝
聖徳太子
鑑真
最澄
空海
法然
栄西
親鸞
道元
日蓮
一遍
一休
蓮如
白隠
良寛
◎教えの流れ [主要宗派の開祖と法系]
第3章 仏教体験のすすめ
[諸仏礼拝]
寺院のコスモロジー
仏像の姿が表すこと
釈迦如来と如来堂
阿弥陀仏と阿弥陀堂
薬師如来と薬師堂
大日如来と曼荼羅
観音菩薩と観音霊場
地蔵菩薩と賽の河原
明王と護摩供養
諸天と権現
祖師信仰
[ミニ修行ガイド]
写経のすすめ
写仏のすすめ
坐禅のすすめ
各宗総大本山参拝・修行ガイド
エピローグ[日本仏教がわかるには]
索引

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著者プロフィール

大角 修 著

宗教評論家。仏教関連の解説書ほか著書多数。『すぐわかるお経の心 改訂版』(東京美術)、『仏教百人一首 万葉の歌人から宮沢賢治まで』(法藏館)、『全品現代語訳 法華経 』『全文現代語訳 浄土三部経』『全品現代語訳 大日経・金剛頂経』 (以上、角川ソフィア文庫)、『日本仏教の基本経典』 (角川選書)、『善財童子の旅: 華厳経「入法界品」』(春秋社)、『天皇家のお葬式 』(講談社現代新書)、『新・日本の歴史』(全5巻、小峰書店)など。