もっと知りたいレンブラント
- 価格
- 1,980円(税込)
- 刊行
- 2011年03月
- ISBN
- 9784808708979
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 80
内容
□17世紀オランダの黄金時代を体現したレンブラント。名声を築いた後に家族との死別や破産が人生に暗い影を落とすが、絵画では新境地を模索し続け、傑作を次々と生み出した。今も我々を惹きつけてやまない画家の実像に迫る。
□《夜警》をはじめ、観る者を瞑想に誘うかのような肖像や自画像、物語画、明暗表現の探求の跡が見られる版画など数多く紹介。深い内面性が感じられる表現をじっくり味わう。
□真贋問題、愛用した和紙、財産目録にみる暮らしぶりなど話題も満載。新興市民が顧客となった当時の絵画市場、史上初のバブル経済崩壊、日蘭交流の証など、社会背景にも言及する。
目次
序章 レンブラントの世界
光と影の天才、レンブラント
〈オランダ黄金の世紀〉に生まれて
第1章(1606-30 0-24歳) 画家への道
修業時代
郷里レイデンでの独立
物語画家として
●特集 もっと知りたい「レンブラントの光」
第2章(1631-41 25-35歳) 栄光への階段
肖像画家として
初めての大型注文
現実を反映させた神話の世界
サスキアとの結婚
〈美しい?〉裸婦
風景画の領域
●特集 もっと知りたい「レンブラントとルーベンス」
●特集 もっと知りたい「レンブラントとイタリアの巨匠」
●特集 もっと知りたい「レンブラントの〈真筆〉」
第3章(1642-56 36-50歳) 光と影の中で
サスキアの死
現実的な聖母子像
《夜警》以後----
衰えぬ名声
描かれた家族
■名画を読み解く──《夜警》
■名画を読み解く──《百グルデン版画》
■名画を読み解く──《ダヴィデ王の手紙を持つバテシバ》
●特集 もっと知りたい「レンブラントと版画」
●特集 もっと知りたい「レンブラントの破産」
第4章(1657-69 51-63歳) 魂を描いて
集団肖像画、再び
厚塗りと粗描き
画家の最晩年
■名画を読み解く──《ユダヤの花嫁》
終章 レンブラントの遺産
作品から無限に広がる世界
受け継がれたレンブラントの芸術