□風刺やウィットの利いたユーモラスな戯画を得意とした幕末の奇才・歌川国芳と、現代の人気トリックアーティスト伊藤文人の、時代を超えたコラボレーション作品集。「だまし絵」「文字わざ」「さかさ絵」「影絵」「寄せ絵」の５つのジャンルでそれぞれの得意技を披露、不思議な絵、おかしな絵をくらべ合う。ことに最終腕くらべの「寄せ絵」では、国芳に触発された伊藤が、新境地ともいえる笑いと驚きの傑作を連発し必見。
□知っているつもりの国芳作品も、悳・稲垣の名コンビによる奥深い解説と、伊藤作品との対比によって、新たな見方を発見できる。中高生など青少年の浮世絵案内書としてもおすすめ。

プロローグ　究極のエンターテイナー　歌川国芳の戯画
拝啓　うたがわくによし様
その１　目をだます、脳をだます　だまし絵くらべ
その２　文字を絵にする、絵を文字にする　文字わざくらべ
その３　さかさにすると世界が変わる　さかさ絵くらべ
その４　正体見たり、枯れおばな　影絵くらべ
その５　雑魚集まりて、鯨と化す　寄せ絵くらべ
エピローグ１　国芳戯画の真骨頂！動物ワンダーランド
エピローグ２　摩訶不思議へのいざない　伊藤文人の文字アート