すぐわかる琳派の美術 改訂版

仲町 啓子 監修・執筆/小林 祐子 , 梶山 博史 , 吉田 まの , 福井 麻純 , 岡野 智子 , 児島 薫 執筆

価格
2,200円(税込)
刊行
2012年07月
ISBN
9784808709556
Cコード
0071
判型
A5
ページ数
144

内容

■琳派400年、桃山から近代にかけての軌跡と魅力を一冊にまとめた。絵画・やきもの・蒔絵・衣裳から現代のデザインまで幅広い影響力をもつ琳派。本書では琳派の祖といわれる宗達、光悦から琳派の感覚を受け継いだ近代まで主要作家を中心に読みやすい見開き形で紹介。
■アール・ヌーヴォーとの関係などコラムを随所におりまぜ、今日でも生活の中に琳派的なものが引き継がれていることを発見できる。
■本書は2004刊行の『すぐわかる琳派の美術』の巻頭に「日本絵画のなかの琳派」と「琳派の楽しみ」を増補した改訂版です。

目次

日本絵画のなかの琳派
琳派の楽しみ──追求された装飾性/こだわりの写実/豊かな表情

第1章 琳派の登場
●概説:俵屋宗達とその周辺
 源氏物語関屋澪標図屏風(俵屋宗達)
【特集】 宗達と古典
 鶴下絵三十六歌仙和歌巻(俵屋宗達・本阿弥光悦)
 扇面散貼交屏風(俵屋宗達)
 伊勢物語 芥川図色紙(俵屋宗達)
 唐獅子・白象図杉戸(俵屋宗達)
 犬図(俵屋宗達)
【特集】 琳派と狩野派はどこが違う?
 舟橋蒔絵硯箱(本阿弥光悦)
 樵夫蒔絵硯箱(本阿弥光悦)
 楽焼片身変茶碗 銘不二山(本阿弥光悦)
【コラム】 光琳と和菓子

第2章 琳派の確立
●概説:尾形光琳とその周辺
 紅白梅図屏風(尾形光琳)
 燕子花図屏風(尾形光琳)
【特集】 風神雷神図の系譜
 八橋図・草花図団扇(尾形光琳)
 流水図乱箱(尾形光琳)
 富士山図扇面(尾形光琳)
【特集】 もてはやされた光林文様〈梅〉
 八橋蒔絵硯箱(尾形光琳)
 住之江蒔絵硯箱(尾形光琳)
【特集】 新しい造形への挑戦
 八橋図(尾形乾山)
 銹絵染付金彩薄文蓋物(尾形乾山)
 銹絵染付金彩絵替土器皿(尾形乾山)
 色絵紅葉図透彫反鉢(尾形乾山)
 色絵芥子文茶壺(野々村仁清)
 色絵金銀菱文重茶碗(野々村仁清)
 吉野山図屏風(渡辺始興)
 蔦の細道図屏風(深江芦舟)
【コラム】 陶片は語る

第3章 琳派の発見
●概説:江戸の琳派
 月に秋草鶉図屏風(酒井抱一)
 夏秋草図屏風(酒井抱一)
 四季花鳥図巻(酒井抱一)
 桜に小禽図(酒井抱一)
 手鑑帖(酒井抱一)
 蔓梅擬目白蒔絵軸盆(原羊遊斎・酒井抱一)
 四季草花蒔絵茶箱(原羊遊斎・酒井抱一)
 花卉図画帖(中村芳中)
 白梅小禽図屏風(中村芳中)
【特集】 琳派の拡がり
 藤花図(鈴木其一)
 水辺鵞鳥図屏風(鈴木其一)
 業平東下り図/歳首の図(鈴木其一)
 百合図屏風(池田弧邨)
 扇面業平蒔絵硯箱(柴田是真)
【コラム】 『光琳百図』

第4章 琳派の伝統と再生
●概説:近現代の琳派風作品
 婦人像(岡田三郎助)
【特集】 アール・ヌーボーと日本
 鬼外福内/秋庭(浅井忠)
 鶏合蒔絵硯箱(杉林古香)
 百々世草(神坂雪佳)
 水の図向付皿(五代清水六兵衛)
 木の間の秋(下村観山)
 風神雷神図(今村紫紅)
 千与四郎(横山大観)
 菜園(小茂田青樹)
 四季花鳥(荒木十畝)
 鶴と七面鳥(小林古径)
 罌粟(前田青邨)

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著者プロフィール

仲町 啓子 監修・執筆

小林 祐子 執筆

梶山 博史 執筆

吉田 まの 執筆

福井 麻純 執筆

岡野 智子 執筆

児島 薫 執筆