もっと知りたい長沢蘆雪
- 価格
- 2,200円(税込)
- 刊行
- 2014年12月
- ISBN
- 9784808710217
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 80
内容
江戸絵画を彩る「奇想の系譜」のなかでも特に型破りな絵師として知られ、近年再評価の動きも目覚ましい長沢蘆雪。動物や子どもの愛くるしい表現、独特のゆるさなど、現代人に強い共感を抱かせる蘆雪の魅力に迫ります。
目次
1部 蘆雪の足跡
1 前半期 出生から天明六年まで
2 紀南行き 天明六年から七年頃
3 後半期 天明八年から亡くなるまで
2部 蘆雪を楽しむ、考える
主題
子供の愛らしさと謎/雀と向き合う画家/応挙の子犬と蘆雪の子犬/禅と蘆雪/文人画と蘆雪/虎の絵をめぐって/見える情緒/巨大なものが好き
技法
暗がりの中の迫真/明快な線と面で描く/筆の走りのおもしろさ/墨の技法のさまざま
造形感覚
凜としてしなやか/ゆるさの確信
作品の趣
怖いものにも味わい/まるでおとぎの国/どうしてもおかしい/驚かせる/やっぱりかわいいものが好き/蘆雪の絵は対話を待っている
コラム
義澄『三番日含』/出自の問題/紀南行きのいきさつ/芦雪か蘆雪か/島根・西光寺の竜図襖/蘆雪の死と墓所/子供の描き方の歴史/蘆雪交友人名録/もしかしたら兄弟分?/「魚」の印章/もう一つの蘆雪伝