ようこそきものの世界へ 英訳付

An Introduction to Kimono (In English and Japanese)

長崎 巌 著

価格
2,420円(税込)
刊行
2020年03月
ISBN
9784808711559
Cコード
0072
判型
B5
ページ数
128

内容

日本人はもちろん、海外からの観光客の関心も高い「きもの」についてのベーシックな知識と魅力を英訳付で解説する入門書。日本人の歴史のなかで、きものはどのようにして生まれ、発展し、現在の形にいたったのか。100点もの美しい図版により、日本人が磨いてきた服飾デザインと染織技術の粋を堪能できる。

目次

はじめに
第一章 「きもの」という言葉、「小袖」という言葉
時代とともに変化する言葉/「小袖」の種類・名称
第二章 移り行く流行 女性の小袖ときものの変遷  
1近世の小袖
桃山時代の小袖 男女が類似した小袖を着る/江戸時代初期の小袖 武家女性の小袖と町人女性の小袖/江戸時代前期の小袖 エポックとなった寛文小袖/江戸時代中期の小袖 友禅染の出現と展開/江戸時代後期の中流町人女性の小袖 裾模様と褄模様の流行/江戸時代中期以降の武家女性の小袖 形式化した模様/江戸時代後期の富裕町人女性の小袖 贅を尽くした美しさ/江戸時代後期の公家女性の小袖 保守的な美意識  
2新しい染料と技術が生み出した美 明治時代のきもの
3西洋の花と風景に憬れる 大正時代のきもの
4モダンな試み 昭和時代前期のきもの
5庶民に広がったモダニズム 銘仙
第三章 様々な素材と技法
絞り染/刺繍/友禅染/型染/きものの素材
第四章 きものの装身具
帯/櫛・簪/帯留
コラム きものの部分名称/きものの模様/小袖・きものの着装と仕立ての変遷
付録 小袖雛形本/振袖と留袖
作品リスト

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著者プロフィール

長崎 巌 著

共立女子大学家政学部教授/同大学博物館館長。
専門は日本染織・服飾史。世界の美術館が所蔵する日本染織品の調査・研究をライフワークとしている。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程芸術学専攻単位取得修了。東京国立博物館学芸部工芸課染織室長を経て、2002年より現職。2005年、きもの文化賞受賞。『きものの裂とことば案内』(小学館、2005年)、『Kimono Beauty』(東京美術、2013年)『ヨーロッパに眠るきもの』(共著、同、2017年)など多数。