すぐわかる正倉院の美術 改訂版

米田 雄介 著

価格
2,200円(税込)
刊行
2019年10月
ISBN
9784808711573
Cコード
0070
判型
A5
ページ数
136

内容



■正倉院宝物の魅力と見かた・歴史をわかりやすい記述と美しい写真で紹介した入門書。
■「正倉院とは何か」から始まり、第1章「名品の魅力を知る」では7-8世紀の宝物9,000件の中から代表的な宝物117件をとりあげ見どころ・技法・使われ方等を簡潔に紹介。第2章「正倉院の歴史を知る」でその宝物がなぜ正倉院に伝わってきたのかを解説し、第3章「宝物の見方を知る」で数と種類の豊富さ/国際性/由緒の確かさ/技法の多様性/保存のすばらしさ/素材の多様さと供給地という6つの特質に基づき宝物を整理した。
■毎年、奈良国立博物館で開催される「正倉院展」のガイドブックとしても最適。
■本書は2002年発行の同名の書籍に、正倉院展情報や用語索引などの巻末資料を付し、新装したものです。

目次

はじめに
 正倉院と正倉院宝物とは
 正倉院宝物の由来を知る
 名品の由緒を語る東大寺献物帳
 正倉院と正倉院展拝観ガイド

第1章:名品の魅力を知る
鏡1 螺鈿の鏡 平螺鈿背八角鏡
鏡2 金銀平脱と七宝の鏡 漆背金銀平脱八角鏡と黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
鏡3 八卦背の鏡 金銀山水八卦背八角鏡
屏風1 鳥毛の屏風 鳥毛立女屏風
屏風2 臈纈と夾纈の屏風 象木臈纈屏風と麟鹿草木夾纈屏風
厨子1 赤漆文かん木の厨子 赤漆文かん木御厨子
厨子2 柿材の厨子 黒柿両面厨子
軾と大枕 紫檀木画きょう軾と白練綾大枕・紫地鳳形錦御軾
几と箱 粉地彩絵八角几とたい瑁螺鈿八角箱
花氈・色氈 花氈と色氈
楽器1 琵琶 螺鈿紫檀五絃琵琶
楽器2 阮咸 螺鈿紫檀阮咸と桑木阮咸
楽器3 琴 金銀平文琴
楽器4 管楽器 彫石横笛・呉竹竿・甘竹簫
伎楽面と楽舞装束1 伎楽面酔胡従・迦楼羅・呉女
伎楽面と楽舞装束2 大歌緑綾袍
遊戯具1 囲碁 木画紫檀棊局
遊戯具2 双六 木画紫檀双六局
遊戯具3 弾棊盤と投壺 木画螺鈿双六局と投壺
ガラス1 白瑠璃の器 白瑠璃碗
ガラス2 紺瑠璃の器 瑠璃坏と瑠璃壺
ガラス3 装身具用のガラス 瑠璃魚形と雑色瑠璃
漆器 漆胡瓶 陶器 三彩磁鉢と冶葛壺
金属器1 長坏と花盤 金銅八曲長坏と金銀花盤
金属器2 佐波理の器 佐波理加盤
文房具1 紙 色麻紙・絵紙・吹絵紙
文房具2 筆・墨・硯 筆・天平宝物筆・天平宝物墨・青斑石硯
年中行事用品 子日目利箒と紅牙撥鏤尺
装身具 紺玉帯と犀角把白銀葛形鞘珠玉荘刀子
錦・刺繍 縹地大唐花文錦と花樹孔雀文刺繍残欠
武器1 実戦用の武器 黒作大刀と赤漆葛胡禄・箭
武器2 装飾用の武器 金銀鈿荘唐大刀と呉竹鞘御杖刀
仏具1 荘厳具 墨画仏像と仏像型
仏具2 供養具 漆金薄絵盤と銀壺
仏具3 僧具 紫檀金鈿柄香炉と犀角如意
薬1 薬用 麝香皮・冶葛・五色龍歯
薬2 薬用以外 臈蜜・エビ香
書跡 雑集と楽毅論
コラム 反故紙が貴重な資料に

第2章:正倉院の歴史を知る
聖武天皇と平城京
東大寺大仏開眼会
光明皇后の果たした役割
正倉院宝庫の建立
宝物を作った人々
宝物を守った人々
宝物の借用と拝観
宝物の調査と修理・復元
コラム 正倉院展への道のり

第3章:宝物の見方を知る
数と種類の豊富さ
国際性 西域・中国・朝鮮
由緒が確認できる
技法の多様性
保存のすばらしさ
多様な素材とその供給地
正倉院の歩み年表
正倉院宝物の図版索引

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