もっと知りたいゴヤ

大髙 保二郎 , 松原 典子 著

価格
1,980円(税込)
刊行
2011年10月
ISBN
9784808708917
Cコード
0071
判型
B5
ページ数
80

内容

□18世紀スペインが生んだ美の革命家にして現代の預言者ゴヤ。有為変転の時代を生き抜いた、不屈の魂と頑強な生命力を持ち主、攻撃的かつ省察的な画家の真実に迫る。
□モデルの内面を捉えた肖像画、驚くほど客観的に刻まれた戦争画、人間の悲喜劇を冷徹に諷刺的に描いた版画や素描など、重要な仕事の数々を紹介。画家の人生や時代と重ねて味わう。
□自画像の変遷や親友宛の手紙から伺える素顔、息子や祖国への思い、女公爵とのただならぬ関係、財産目録に見る暮らしぶり、真贋問題など話題も盛りだくさん。「聾の家」再現図も収録。

目次

「ゴヤ伝説」から「実像のゴヤ」へ

序章──誕生 そして不遇の修業時代(1746-1774年)0-28歳
  ゴヤの素描帖1『イタリア画帖』

1章──出世街道をゆく(1775-1791年)29-45歳
 ロココの残照
 サラゴーサ事件
 売れっ子肖像画家に
 念願の宮廷画家に
  ●もっと知りたい(1)ゴヤの手紙
  ●もっと知りたい(2)ゴヤと王家の人々

2章──無音の世界へ(1792-1799年)46-53歳
 奇想と創意
 女公爵との夏
 カトリック国の宮廷画家として
 魂の肖像
 理性の眠りが怪物を生む
  ゴヤの素描帖2『サンルーカル素描帖』
  ゴヤの版画集1『気まぐれ』
  ●もっと知りたい(3)版画家としてのゴヤ

3章──首席宮廷画家として(1800-1807年)54-61歳
 しのび寄る戦争の影
  傑作クローズアップ1《カルロス4世の家族》
  傑作クローズアップ2《裸のマハ》《着衣のマハ》
  ●もっと知りたい(4)ゴヤの暮らしぶり

4章──戦争の目撃者「私は見た」(1808-1818年)62-72歳
 時代の証人として
 市井へのまなざし
 狂信と迷信のスペイン
  ゴヤの版画集2『戦争の惨禍』
  ゴヤの版画集3『闘牛技』
  ゴヤの版画集4『妄』
  傑作クローズアップ3《1808年5月3日 マドリード プリンシペ・ピオの丘での銃殺》
  ●もっと知りたい(5)問い直されるゴヤ様式
  ●もっと知りたい(6)素描家としてのゴヤ
  ゴヤの素描帖3『日記素描帖』

5章──〈聾の家〉 そして亡命へ(1819-1828年)73-82歳
 マドリードの対岸で
 「黒い絵」
 「黒い絵」で飾られた〈聾の家〉─14枚はどのように飾られていたのかを再現
 それでも俺は学ぶぞ
  ゴヤの素描帖4『ボルドー素描帖』

終章──ゴヤの遺産

ゴヤに出会う──美術館案内

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