クリムト作品集

千足 伸行 著

価格
3,300円(税込)
刊行
2013年10月
ISBN
9784808709761
Cコード
0071
判型
ページ数
192

内容



世紀末ウィーンが生んだ孤高の画家クリムト。その作品をエロスとタナトスの神話的・寓意的世界、瀟洒な装飾で飾られた肖像画の世界、望遠レンズでとらえた風景画の世界の3つに分けて紹介する。主要作品解説も掲載。

目次

Prologue 世紀末ウィーンが生んだ孤高の画家
      クリムトの生涯を追って

Part 1 エロスとタナトスの神話的・寓意的世界
      ファム・ファタルの美女たち
      [コラム]クリムトの女性関係
      [コラム]クリムトとアルマ・マーラーの秘めた恋
      [コラム]ウィーン大学講堂天井画の悲劇
      [コラム]壁画「ベートーベン・フリーズ」
      [コラム]夢の宮殿ストクレ邸

Part 2 瀟洒な装飾で飾られた肖像画の世界
      ウィーンのセレブ・ギャラリー
      [コラム]クリムトと“解放された女”エミーリエ・フレーゲ
      [コラム]クリムトのパトロン

Part 3 望遠レンズでとらえた風景画の世界
      密室的でアンチームな空間
      [コラム]クリムトのデッサン
      [コラム]クリムトの旅と400通の葉書

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著者プロフィール

千足 伸行 著

1940年東京生まれ。東京大学文学部卒。TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970−72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学し、ミュンヘン大学で主にドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。帰国後、西洋美術館に復帰。1979年より成城大学文芸学部に助教授として勤務、1986年教授となり、2011年同大学を定年退職。現在同大学名誉教授、広島県立美術館館長。専門分野はヨーロッパの近代、とりわけ世紀末を中心とする美術。主な著書に、『新西洋美術史』(西村書店)、『アール・ヌーヴォーとアール・デコ:甦る黄金時代』(小学館)、『すぐわかるキリスト教絵画の見かた』『もっと知りたいミュシャ 改訂版』『もっと知りたいクリムト 改訂版』『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画 改訂版』『すぐわかる幻想美術の見かた 改訂版』『すぐわかる女性画家の魅力』『すぐわかる20世紀の美術』『ミュシャ作品集 増補改訂版』『ミュシャ装飾デザイン集 増補改訂版』(以上、東京美術)などがある。