ミュシャスラヴ作品集
- 価格
- 3,300円(税込)
- 刊行
- 2015年03月
- ISBN
- 9784808710125
- Cコード
- 0071
- 判型
- A4
- ページ数
- 176
内容
ミュシャが本当に描きたかった歴史大作「スラヴ叙事詩」全20作は、時代背景や登場人物がわからないと理解できない。 本書はその内容を読み解くと共に、スラヴ民族をテーマとした他の作品を収録。
目次
プロローグ モラヴィアのミュシャ
ヨーロッパにおける汎スラヴ主義
Part 1 《スラヴ叙事詩》全20作品
《スラヴ叙事詩》の成立と背景
《スラヴ叙事詩》の主題
1 故郷のスラヴ人
2 ルヤナ島のスヴァントヴィト祭
3 大ボヘミアにおけるスラヴ的典礼の導入
4 ブルガリア皇帝シメオン
5 ボヘミア王プシェミスル・オタカル2世
6 セルビア皇帝ドゥシャンの東ローマ帝国皇帝即位
7 クロムェジーシュのヤン・ミリーチ
8 グリュンワルトの戦闘の後
9 ベトレーム礼拝堂で説教するヤン・フス
10 クジーシュキでの集会
11 ヴィートコフの戦闘の後
12 ヴォドナャニのペトル・ヘルチッキー
13 フス教徒の国王ポジェブラディのイジー
14 クロアチアの司令官ズリンスキーによるシゲットの防衛
15 イヴァンチッチェでの聖書の印刷
16 ヤン・アモス・コメンスキー
17 聖山アトス
18 スラヴの菩提樹の下で誓いを立てる若者たち
19 ロシアの農奴解放の日
20 スラヴの歴史の神格化
Part 2 スラヴ作品集 祖国モラヴィア(チェコ)での創作
ミュシャの民族意識
1 油彩
2 プラハ市民会館の壁画、天井画
3 聖ヴィート大聖堂のステンドグラス
4 ポスター、素描など
著者プロフィール
1940年東京生まれ。東京大学文学部卒。TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970−72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学し、ミュンヘン大学で主にドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。帰国後、西洋美術館に復帰。1979年より成城大学文芸学部に助教授として勤務、1986年教授となり、2011年同大学を定年退職。現在同大学名誉教授、広島県立美術館館長。専門分野はヨーロッパの近代、とりわけ世紀末を中心とする美術。主な著書に、『新西洋美術史』(西村書店)、『アール・ヌーヴォーとアール・デコ:甦る黄金時代』(小学館)、『すぐわかるキリスト教絵画の見かた』『もっと知りたいミュシャ 改訂版』『もっと知りたいクリムト 改訂版』『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画 改訂版』『すぐわかる幻想美術の見かた 改訂版』『すぐわかる女性画家の魅力』『すぐわかる20世紀の美術』『ミュシャ作品集 増補改訂版』『ミュシャ装飾デザイン集 増補改訂版』(以上、東京美術)などがある。