ビジュアル版 詳説 日本の宝飾文化史

露木 宏 著

価格
4,730円(税込)
刊行
2019年03月
ISBN
9784808711146
Cコード
0072
判型
B5
ページ数
216

内容

現代のジュエリーに通じる宝飾装身具が生まれ固有の文化として花開いた近世・近代(安土桃山~明治時代)にしぼって変遷を追った宝飾装身具の発達史。資料は絵画や歴史、文学にも及び、該博な知識で多角的に考察を加えている。

内容(「BOOK」データベースより)

目次

はじめに

1章 安土桃山時代【天正元-慶長八年(1573-1603)】
  西洋装身具との初の出会い
   ロザリオ渡来

2章 江戸時代初期【慶長八-寛永十六年(1603-1639)】
  江戸初期の西洋装身具
   ロザリオ風首飾り、指輪など

3章 江戸時代前期【寛永十六-正徳六年(1639-1716)】
  日本固有の装身具、髪飾りの誕生
   鎖国以降の装身具

4章 江戸時代中期【享保元-天明九年(1716-1789)】
  櫛・笄・簪が飛躍的に発達
   A:山高形櫛から光輪櫛まで
   B:笄の展開と簪の発生など
・藤田君代櫛コレクション1江戸時代中期末──後期初め頃

5章 江戸時代後期【寛政元-弘化五年(1789-1848)】
  髪飾り全盛、指輪と帯留も始まる
   A:大小さまざまな櫛と新タイプの笄など
   B:多種多様な簪と当時の帯留、指輪など
・藤田君代櫛コレクション2江戸時代後期頃

6章 江戸時代末期(幕末)【嘉永元-慶応四年(1848-1868)】
  開国前夜の和・洋の装身具
   A:華やかな櫛・簪と左右に分かれる笄など
   B:幕末日本人のジュエリー体験
・藤田君代櫛コレクション3江戸時代後期-幕末頃

7章 明治時代前期【明治元-十九年(1868-1886)】
  文明開化と鹿鳴館時代の装身具
   A:急速に広まる指輪、その記録など
   B:ダイヤ、プラチナ、真珠の装身具など
   C:モース収集品で見る髪飾りとパチン式帯留など

8章 明治時代中期【明治二十-三十六年(1887-1903)】
  貴金属宝石商が誕生した時代の装身具
   A:指輪ほか、ティアラなどの洋風装身具と養殖半円真珠
   B:『金色夜叉』に登場するダイヤモンドの指輪と洋風装身具
   C:髪飾り、帯留など和装の装身具

9章 明治時代後期【明治三十七-四十五年(1904-1912)】
  日露戦争以降、貴金属宝飾業発展期の装身具
   A:首掛式時計鎖など洋風装身具の新展開
   B:和・洋の髪飾りと新タイプの引っ掛け式帯留など

あとがきにかえて──豊かな日本の宝飾装身具文化を、未来へ

索引

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著者プロフィール

露木 宏 著

宝飾史研究家。日本宝飾クラフト学院の理事長を務めるかたわら、ジュエリー文化史研究会を主宰。とくに日本の宝飾史研究における幅広い資料収集と豊かな見識は他の追随を許さない。『詳説 日本の宝飾文化史』『すぐわかる日本の装身具』(以上東京美術)、『神々の宿る銀』(織研新聞社)、カラー版日本装身具史 ジュエリーとアクセサリーの歩み』(共著、美術出版社)など著書多数。