長沢蘆雪
- 価格
- 3,960円(税込)
- 刊行
- 2026年03月
- ISBN
- 9784808713393
- Cコード
- 0071
- 判型
- A4変形
- ページ数
- 224
内容
18世紀後半の京都で活躍した⻑沢蘆雪(1754〜1799)。命の営みに心を寄せて子犬やスズメなどの動物、そして子供たちなどを描き、250年の時を超えて今、現代の老若男女を虜にし、「かわいい」ものとして共感や慈しみの心を引き起こしている。また、奔放さや奇抜さ、ダイナミックな造形力を発揮した花鳥画や風景画も描き、単に「かわいい」のみにとどまらない多彩な魅力を放っている。そのような幅広い蘆雪作品を、A4の大判サイズで紹介する。
本書は、東京の府中市美術館で異例の人気を博す「長沢蘆雪」展の図録として刊行。新発見・書籍初掲載となるものも複数収録し、蘆雪作品集の決定版書籍としても楽しむことができる。
【長沢蘆雪】
江戸時代中期の画家。丹波国篠山藩士の子に生まれ、京都で円山応挙の門人となった。師・応挙にはない大胆な筆の運びと楽しさにあふれた作品を描いて新境地を開いた。奇抜な構図と奔放な筆致から「奇想の画家」の一人とされているが、子供や子犬をはじめとする、「ゆるさ」や「かわいらしさ」、「柔らかさ」に満ちた作品群も、この画家の一つの到達点である。
【「春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪」展】
「奇想」か「かわいい」か──21世紀の蘆雪を楽しむ、東京で64年ぶりの蘆雪展となる。これまで「奇想の画家」として、その迫力ある作風が評価されてきた長沢蘆雪。その蘆雪を、江戸時代きっての「かわいいもの描き」として見つめ直す。そのために、根っこにある禅の思想や、命あるものを慈しむ仏教の教え、そしてかわいいものに加えて、風景や人物、ファンタスティックな世界など、蘆雪のさまざまな創作を振り返り、「21世紀の蘆雪」像を提示する。
- 会場:府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内|ハローダイヤル050-5541-8600)
- 会期:前期3月14日(土)~4月12日(日)|後期:4月14日(火)~5月10日(日)|*前期終了後、大幅な作品の展示替えあり。
- 公式URL:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2026_Rosetsu.html
目次
Ⅰ 蘆雪の造形、二つの世界
1 応挙風とその変化
2 「ラフ」の魅力
Ⅱ 蘆雪が表現したもの
1 ファンタスティック
2 微妙な趣
3 動物の命
4 ちびっこ集まる
特別編1 子犬の絵の歴史と蘆雪
特別編2 無量寺の竜と虎を考える
著者プロフィール
2000年10月、都立府中の森公園内に開館。所蔵品展のほか、江戸絵画から近・現代美術まで、幅広いテーマで展覧会を開催している。恒例の「春の江戸絵画まつり」は2025年で22回目。「かわいい江戸絵画」(2013年)、「動物絵画の250年」(2015年)、「リアル 最大の奇抜」(2018年)、「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」(2019年)、「ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります 京の絵画と敦賀コレクション」(2020年/2022年)、「与謝蕪村「ぎこちない」を芸術にした画家」(2021年)、「江戸絵画お絵かき教室」(2023年)、「ほとけの国の美術」(2024年)など、既存の美術史にとらわれない、ユニークな企画で話題を集めている。






