近刊

クリムト作品集 増補改訂版

千足 伸行 , 冨田章 

価格
3,850円(税込)
刊行
2025年09月
ISBN
9784808713485
Cコード
判型
A4
ページ数
208

内容

世紀末ウィーンが生んだ孤高の画家クリムト。その作品をエロスとタナトスの神話的・寓意的世界、瀟洒な装飾で飾られた肖像画の世界、望遠レンズでとらえた風景画の世界の3つに分けて紹介する。主要作品解説も掲載。初版から10余年を経て、壁画「ベートーベン・フリーズ」や2025年現在立ち入ることができなくなっているストクレ邸の室内壁画をより近くで感じられる大画像を16頁増補。より立体的にクリムト作品をとらえられる決定版。

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著者プロフィール

千足 伸行 

1940年東京生まれ。東京大学文学部卒。TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970−72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学し、ミュンヘン大学で主にドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。帰国後、西洋美術館に復帰。1979年より成城大学文芸学部に助教授として勤務、1986年教授となり、2011年同大学を定年退職。現在同大学名誉教授、広島県立美術館館長。専門分野はヨーロッパの近代、とりわけ世紀末を中心とする美術。主な著書に、『新西洋美術史』(西村書店)、『アール・ヌーヴォーとアール・デコ:甦る黄金時代』(小学館)、『すぐわかるキリスト教絵画の見かた』『もっと知りたいミュシャ 改訂版』『もっと知りたいクリムト 改訂版』『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画 改訂版』『すぐわかる幻想美術の見かた 改訂版』『すぐわかる女性画家の魅力』『すぐわかる20世紀の美術』『ミュシャ作品集 増補改訂版』『ミュシャ装飾デザイン集 増補改訂版』(以上、東京美術)などがある。

冨田章 

1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。成城大学大学院文学研究科修了。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム[天保山]を経て、現在、東京ステーションギャラリー館長。これまで「ロートレック展 パリ、美しい時代を生きて」「巨匠ピカソ 魂のポートレート」「エミール・クラウスとベルギーの印象派」「シャガール 三次元の世界」「メスキータ」などの展覧会に関わる。主要論文に「1887年の〈二十人会〉におけるジョルジュ・スーラ ベルギー新印象派に関する考察」(1991年)、「スーラの自画像」(2011年)など。著書に『偽装された自画像 画家はこうして嘘をつく』(祥伝社、2014年)、『代表作でわかる 印象派BOX』(講談社、2018年)、『ビアズリー怪奇幻想名品集』(東京美術、2021年増補改訂版)、『ゴッホ作品集』(東京美術、2021年)、共著に『魅惑のベルギー美術』(神戸新聞社出版局、2013年)、『初老耽美派 よろめき美術鑑賞術』(毎日新聞出版、2019年)、訳書にアラン・ボウネス著『ゴーガン』(西村書店、1994年)、アリックス・パレ著『魔女絵の物語』(グラフィック社、2023年)などがある。