牧野富太郎選集1 植物と心中する男

牧野富太郎 著 

価格
1,980円(税込)
刊行
2023年03月
ISBN
9784808712716
Cコード
0045
判型
46
ページ数
289

内容

「植物の世界は研究すればするほど面白いことだらけです」。人生を植物研究に捧げた牧野富太郎博士。ユーモアたっぷりに植物のすべてを語りつくしたエッセイ集を装いも新たに復刊(全5巻)。第1巻では自伝、信条を中心に博士の人柄がにじみ出た内容満載。

目次

思い出すままに
 幼少のころ
 地獄虫
 狐のヘダマ
 寺子屋時代
 永沼小一郎のこと
 火の玉を見たこと
 佐川の化石
 自由党脱退
 東京への初旅
 狸の巣
 三好学博士のこと
 池野成一郎博士のこと
 破門草事件
 矢田部教授の死
 西洋音楽事始め
 ロシア亡命計画
 初恋
 ムジナモ発見
 貧乏物語
 すえ子笹
 哀しき春の七草
 大震災のころ
 川村清一博士のこと
 桜によせて
 長蔵の一喝
 私の健康法

私の信条
 植物と心中する男
 植物に感謝せよ
 心の緑化
 漫談・火山を割く
 熱海にサボテン公園を
 東京を桜の花で埋めよ
 花菖蒲の一大園を開くべし
 荒川堤の桜の名所
 シーボルトは植物の大学者か
 シーボルト画像
 小野蘭山の髑髏
 植物を研究する人のために
 だれかやってみないか
 植物学訳語の二、三
 貝割の甲拆はなんとよむか
 茸の字は果してキノコか
 『益軒全集』の疎漏
 『大言海』を覗いてみる
 本田正次博士に教う

自然とともに
 石吊り蜘蛛
 昆虫の観察
 紙魚の弁
 中国の烏飯
 親の意見とナスビの花
 なぜ花は匂うか
 蜜柑とバナナはどこを食う
 梨、苹果、胡瓜、西瓜など
 グミはどこを食っているか
 花物語

あとがき・・・・・牧野鶴代

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著者プロフィール

牧野富太郎 著 

1862年、土佐(現高知県)生まれ。江戸、明治、大正、昭和と一生涯を植物に捧げた植物学者。裕福な商家に生まれ、子供の頃から植物に親しんだ。学歴はなくとも東京大学の植物学教室への出入りを許され、同大助手、講師を務めながら研究を進めた。新種発表、50万点ともいわれる標本の採集、『植物学雑誌』『日本植物志図篇』『牧野日本植物図鑑』の刊行など、数多くの功績をのこした。