牧野富太郎選集3 樹木いろいろ

牧野富太郎 著

価格
1,980円(税込)
刊行
2023年03月
ISBN
9784808712730
Cコード
0045
判型
46
ページ数
269

内容

「まず第一番にはその草木の名前を覚えないと興味が出ない」。人生を植物研究に捧げた牧野富太郎博士。ユーモアたっぷりに植物のすべてを語りつくしたエッセイ集を装いも新たに復刊(全5巻)。第3巻では講演録とイチョウや菩提樹など樹木のエッセイを掲載。

目次

講演再録
 武蔵野の植物について
 野生食用植物の話
 染料植物について
 菊の話

さまざまな樹木
 アケビ
 稀有植物の一なるこやすのき
 リョウブの古名ハタツモリの語原
 いわゆる京丸の牡丹
 カナメモチはアカメモチである
 丁子か丁字か
 護摩木
 苦木は漢名ではない
 橿はカシではない
 ブドウ(葡萄)
 ハゼノキの真物
 アコウは榕樹ではない
 椰子を古々椰子と称する必要なし
 風に翻える梧桐の実
 ナンジャモンジャの木
 茱萸はグミではない
 パンヤ
 日本で最大の南天材
 根笹
 サネカズラ
 日本のシュロは支那の椶櫚とは違う
 ノイバラの実を営実というわけ
 ゴンズイと名づけたわけ
 楡は日本のニレではない
 於多福グルミ
 製紙用のガンピ
 種子から生えた孟宗竹の藪
 孟宗竹の支那名
 サンドグリ、シバグリ、カチグリ、ハコグリ
 無憂花とはどんな植物か
 無花果の果
 イチョウの精虫
 茶樹の花序についての私の発見
 茶の銘玉露の由来
 御会式桜
 寺院にある贋の菩提樹
 日本のバショウは芭蕉の真物ではない
 高野山の蛇柳
 わが国栽植のギョリュウ
 𣏌柳をコリヤナギとは間違いである
 日本画家のもみじ葉と実際のもみじ葉
 槭樹は果してカエデか
 なぜイタヤカエデというのか

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著者プロフィール

牧野富太郎 著

1862年、土佐(現高知県)生まれ。江戸、明治、大正、昭和と一生涯を植物に捧げた植物学者。裕福な商家に生まれ、子供の頃から植物に親しんだ。学歴はなくとも東京大学の植物学教室への出入りを許され、同大助手、講師を務めながら研究を進めた。新種発表、50万点ともいわれる標本の採集、『植物学雑誌』『日本植物志図篇』『牧野日本植物図鑑』の刊行など、数多くの功績をのこした。