もっと知りたい源氏物語の美術
- 価格
- 2,530円(税込)
- 刊行
- 2026年10月
- ISBN
- 9784808713546
- Cコード
- C0070
- 判型
- B5
- ページ数
- 96
内容
紫式部が著してから間もなく絵画化たとされる『源氏物語』が、絵画、書跡、漆工、染織、陶磁など日本美術の様々な分野で継承され、愛されてきた軌跡を概観。「源氏物語の美術」を知ることで、日本美術の深層が見えてくる。
大河ドラマ「光る君へ」で話題を呼んだ紫式部が遺した世界的に名高い名著『源氏物語』。深い洞察に満ちた人間ドラマは、時代を超えて芸術家たちを刺激し、さまざまな美術表現が展開されてきました。国宝の「源氏物語絵巻」のように、ぱっと「源氏物語」をイメージしやすいものもあれば、江戸時代にパロディ化された「こんなのもあり?」と思うものまで、さまざまなジャンルで、予想外の表現が見られ、飽きません。
「源氏物語」が日本美術の代表的なテーマとして、連綿とうけつかれてきたことも実感できる、画期的な入門書です。
国宝『源氏物語絵巻』(徳川美術館・五島美術館)を多数掲載。国内外の絵画・書跡・工芸・染織・陶磁の逸品を厳選。巻末には全54帖のあらすじ・相関図付き。
(※価格は予価となります)
目次
はじめに
第一部 時代で辿る『源氏物語』の美術
一 平安時代
国宝 源氏物語絵巻
二 鎌倉〜室町時代
鎌倉時代の源氏絵/室町時代の扇面画/中世源氏絵の到達点/大画面源氏絵の成立
三 安土桃山時代
天下人と『源氏物語』/源氏絵の新たなスタート/御殿を飾る源氏絵
四 江戸時代
岩佐又兵衛の源氏絵/琳派による物語の再解釈/近世土佐派の源氏絵/五十四帖を網羅する源氏絵/空前絶後の源氏物語絵巻「盛安本」
源氏意匠の工芸(留守模様①)/初音の調度(留守模様②)/近世の版本・浮世絵/肉筆浮世絵による風俗画化/性愛を描く春画とあぶな絵
復古やまと絵の源氏絵
五 近代
描き継がれる物語 /場面比較①夕顔 ②紅葉賀 ③初音 ④浮舟
第二部 『源氏物語』をめぐる美の展開
紫式部イメージの広がり
『源氏物語』に描かれた工芸品
白描源氏絵の伝統
あこがれの『源氏物語』
天皇と『源氏物語』
婚礼調度としての源氏絵
四季絵としての源氏絵
源氏能の意匠
あそびの源氏意匠
近世のパロディ
描かれた御所の生活空間
源氏絵と大奥
『源氏物語』あらすじ
『源氏物語』登場人物相関図
掲載作品一覧
『源氏物語』の美術をよく知るためのブックリスト
著者プロフィール
東京国立博物館研究員。専門はやまと絵、絵巻。「国宝 鳥獣戯画のすべて」(2021年)、「やまと絵 受け継がれる王朝の美」(2023年)、「源氏物語 王朝のかがやき」(2026/2027年)等の特別展を担当。著書に、『高山寺の美術 明恵上人と鳥獣戯画ゆかりの寺』(編著、吉川弘文館、2020年)、『セレクション 絵巻』(東京国立博物館、2022年)、『もっと知りたいやまと絵』(東京美術、2023年)、『アイルランド・チェスター・ビーティーコレクション 絵巻と絵本のたからばこ』(共著、東京美術、2026年)など。
東京国立博物館研究員。専門は工芸史および東アジア宮廷文化史。担当した主な展覧会は「正倉院の世界 皇室がまもり伝えた美」(2019年)、「やまと絵 受け継がれる王朝の美」(2023年)、「源氏物語 王朝のかがやき」(2026/2027年)。主な著書は『もっと知りたい中国の美術』(共著、東京美術、2022年)、『「旧儀式図画帖」にみる宮廷の年中行事』(東京国立博物館、2018年)、『宮廷物質文化史』(中央公論美術出版、2017年)。
東京国立博物館研究員。2014年より町田市立国際版画美術館学芸員、2023年より現職。専門は浮世絵。担当した主な展覧会に「美人画の時代 春信から歌麿、そして清方へ」(2019年)、「楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師」(2023年)、「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(2025年)、「歌川広重 江戸のベストアングル 内山晋コレクション」(2026年)、「源氏物語 王朝のかがやき」(2026/2027年)など。
